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今なぜがん免疫治療なのか

免疫とはからだの自己防衛機構です。免疫系の特定の部位が異常をきたすと、がんなどを発症させるからです。しかし細胞が、がん化するきっかけはさまざまで、イニシエーター(正常な細胞のがん化を引き起こす原因となる発がん物質や要因)とプロモーター(がん細胞を促進する物質や要因)の関係もありますがガンと免疫は大きく関わっています。
通常はがんが発見された時、手術適応の場合は手術が第一選択となります。しかし手術でがんの病巣をすべて摘出したにもかかわらず再発がおきると、今の医療では治療の決め手がありません。術前検査を受けますが、医療機器が進歩しているのにもかかわらず画像診断では5mm以下のがんは発見できません。そのため手術を受ける前にすでに転移をおこしていた可能性があるからです。転移のメカニズムはまだはっきりわかっていませんが、この微小な癌細胞がある場合、自己の免疫力で正常細胞に戻したいものです。今後、免疫力の可能性について情報を発信したいと考えております。

ガン治療の現状 標準治療 免疫治療

がん治療
標準治療の内科、外科を問わずまた化学治療や放射線治療も含めて総合的に治療することを集学的治療と言います。統合医療は保険適応にならない治療法もありますので集学的治療とは違います。現状は患者さんが自分で標準治療と免疫治療を別々の医療機関で受診しています。標準治療と免疫治療を一つの医療機関で保険適応で治療を受けられることががん治療の場合理想です。


がんは原発と転移に分けられます。原発は最初にがんができた部位です。転移は原発からの浸潤、血管やリンパ管などをつうじてがん細胞が違う部位にがん巣(がん細胞の塊)を作ることです。術後に新たながん巣が見つかった場合は再発と言います。手術で肉眼的にがんをすべて摘出した後、再発した場合はすでに画像診断をしても分からないほど微小ながん細胞が転移していた可能性があります。早期と言われる状態で発見された場合でもがん細胞の種類によってはすでに転移している場合もあります。2010年4月に行われた第110回日本外科学会定期学術集会においても画期的な治療法や薬剤は発表されませんでした。

主治医から「がんと宣告された」「手術をすすめられた」「再発してしまい抗がん剤をすすめられた」など重大な決断をしなければならなくなったとき、心から信頼できる主治医がいれば別でしょうが、今の医療システムでは時間をかけて一人の患者さんに納得いくまで話をすることはやりたくても出来ないのが現状です。そこで自分のことを親身に考えてくれる他の信頼できる専門医にも、直接相談したいと思うのは当然のことでしょう。できれば時間をかけて納得いくまで話を聞いて、自分に合った最高の治療を受けたいと思うのは心情でしょう。

確かにがんの診断技術はハイテク化されたCT・MRIさらに内視鏡・超音波検査などの機器で画像診断技術が飛躍的に向上してきました。手術手技も拡大手術から腹腔鏡手術を始めとした縮小手術に向かっています。手術で用いる新式の器機の登場により手術時間も短くなり術後の合併症も少なくなりました。麻酔学の発展も寄与していることも忘れてはいけませんが。
また抗がん剤(化学療法)の面では抗がん剤の感受性テスト導入により以前よりも副作用も少なくなってきました。ヒトゲノム計画が完了してどの遺伝子が壊れてがんになった場合にはどの抗がん剤とのかけ合わせが最も有効であるかというデータを基にして、個々に最適な抗がん剤治療もできるようにもなってきました。もちろん抗がん剤治療には全てのがんに「効く」あるいは「有効」と「治る」はおおきな違いがある事や副作用も必ずあるものと考えてほしいものです。
放射線治療の分野でも限られた施設ですが、陽子線重粒子線などの開発で放射線治療も発達してきました。従来の放射線治療では多分割照射や抗がん剤との併用で効果を上げています。さらに、今や画像診断器機との組み合わせでガンを多方向からミリ単位の精度で照射できるほど向上しました。これらの手術治療・抗がん剤治療・放射線治療の良いところを組みあわせて治療することを集学的治療といいます。医療業界では統計的な医療に基づいた実証(エビデンス)、オーダーメイド医療という言葉も流行語になっているくらいですから患者さんの体への負担が少なく効果も高い治療法が選択が出来るようになってきました。がん対策基本法も平成十九年四月から施行されました。
しかし残念ながら現代日本ではがんは二人に一人が罹り、昭和56年に脳卒中にかわり死因の第一位になりました。今後さらにがんによる死亡者がますます増加すると確実に予想され、がんは最も身近な病気になってきました。
以前なら平均寿命が延びて高齢化が進んだという言葉で説明がつきましたが、一部を除いて各部位のがんは若年層においても増加しています。先端医療とか新薬の開発で不治の病ではなくなってきたと言葉の上では確かにそうなのですが、現状は深刻です。診断・治療レベルが上がってきているのにもかかわらずがんは罹患率、死亡率ともに増加傾向にあり、平成十九年四月一日からがん対策基本法が施行されましたが、今後さらにガンによる死亡者がますます増加すると確実に予想されます。

情報化時代が進み、患者さんや患者さんの家族が、がん治療の情報をインターネットで調べることが出来るようになって来ましたが、「がん」に関連するキーワードで検索しても膨大な検索結果が出てしまい、自分に適している治療法かどうかの判断は迷ってしまいます。限られた時間で回り道をしないでどれだけその情報をもとに最適な治療法を決めるにはいろいろな不安があると思いますし、主治医との関係もあります。最近ではセカンドオピニオンは国公立病院でも受けられる時代になってきました。当然その病状、進行度によって違いますが、その内容は現代医学の範囲からは出ていないのが現状だと思います。標準的な治療法の説明から始まり、どこどこの病院の先生はこの症例に関して治癒率が何%か、あるいはこの病院は年間手術件数が何例あるか、というようなデータを提示する場合が多いと思います。それは抗がん剤治療、放射線治療においてもほぼ同じです。またセカンドオピニオンを担当する医師が内科か外科か、或は他の診療科目かによっても違ってきます。自分が得意とする治療方法を進める場合もあるかと思います。稀に新薬の治験の対象にされることもあります。主治医とセカンドオピニオンの意見が大きく違った場合はどうするのか迷ってしまいます。それではサードオピニオンとなるのか。このようにがんの治療法を選択するには様々な悩みがあります。結局自分できめるのですが。
また最近がんで入院、治療している方の約8割の方(その内半数の方は主治医に報告していない)が何らかの代替療法、サプリメント等を使用しているというデータが報道されました。

早期がんといわれる時期に手術して切除、摘出して、標本を病理検査などをしてもその後100%遠隔転移、あるいは再発しないとも、するともいいきれないのです。その事は進行がんにもあてはまります。たとえばリンパ節を広範囲に郭清をする拡大手術をしておそらく転移すると思われた例でも再発、転移をしないで治癒した例も多々あります。
当然手術をした術者の手技の技量もあると思います。誰だってもし手術をすることになったらどこの世界でも同じですがその道の第一人者に執刀してほしいと思います。こういったケースでは手術が有効だったといえます。
しかし手術は成功したのにその後再発することもありそのことが、がん治療の難しさを改めてあらわしています。

1cmの早期がんと呼ばれる状態で仮に発見されたとしてもがんの寿命(生命の危険を伴う大きさ)としてはすでに4分の3を経過しています。実は2mm程度の大きさが分岐点なのです。がんがそれ以上の大きさに成長するには新たな血管が必要になります。血管新生がおこったがんは急速に増大しはじめる傾向にあると考えられます。固形がんの場合はCT、PETなど最新の検査機器を用いても診断できる大きさは5mm程度です。それ以下の大きさでは発見できません。また悪性度の高い浸潤がんはすでに5mm以下の状態でも細胞レベルで転移や遠隔転移をおこしている可能性があります。1cmで約10億位のがん細胞の塊になります。しかしながら転移能力のないがん細胞は仮に5cm位になっても転移はしません。がん細胞が1cmになるまでは遺伝子変化をする可能性はありますが、その時点で転移がないものは仮に5cmになっても転移はおこさない可能性が高いのです。その一方ではいくら小さい状態で発見され手術をしても転移するものはすでにしています。それが腫瘍マーカーや細胞診などで術前に分かれば良いのですが転移するのか、しないのか病理の分野でもまだはっきりしたことが100%分かりません。術後に再発や転移が分かった場合は今の標準治療(保険で認められている治療)では治癒はむずかしいと言わなければなりません。がんの治療成績は上がっているように思われますが、治療成績が上がったようにみえるのは診断機器や技術の向上で見つかった多くの早期がんと呼ばれている治療成績によるものなのです。がんの検診にも新しいコンセプトが必要かも知れません。

たとえば消化器のがんが浸潤する場合は粘膜下層、固有筋層まで浸潤しさらに腹膜まで浸潤するのはがん細胞の遺伝子に特殊な能力が備わっていると考えられます。ですから粘膜内あるいは固有筋層までで止まっているがんというものは元々そういう能力しかないがんだと思います。浸潤する能力を持っていないあるいは備わっていないがん細胞は命を脅かす事態にはならないと思います。「がんは徐々に広がっていってあるところまでいくと全身に広がる」という考え方は相当前に否定されています。乳がんの手術も拡大手術から乳房を温存する縮小手術に変わってきています。どこの部位に発生したがんでもいまや拡大手術から縮小手術に変わってきました。つまり拡大手術も縮小手術も治癒率は変わらないということです。

きちんと患者さんに適したガン治療を行うためには、新しい医学知識、技術や医療情報が必要です。それを解決するためにには、医師や看護師などの現代医学と免疫治療も分かる専門医が一緒になって患者さんの治療を考える必要があると思います。
言うまでもなく、現代のガン治療の柱は、第一選択が手術、そして抗がん剤治療(化学療法を専門に行う専門医は少ないのですが)、放射線治療(日本には放射線治療施設が735カ所ありますが、放射線腫瘍認定医は約500人しかいません)です。
ところが多くの人が感じているように、この治療法はもはや早期がん、治るがん以外では限界に来ています。進行がんにおいては、どうしようもない状況がほとんど変わっていません。手術が出来ないほど広がったり、多発転移している場合は抗がん剤治療や放射線治療を選択することが多いのですが、進行度によってはその治療さえ選択できないこともあります。そして、そんな状態になった場合、闘病生活を送っている患者さん、懸命に患者さんの命を助けようと努力してい医師に対しては申し訳ないのですが極端な言い方をしたらすべてのガンではありませんが、ほとんどの場合それは少しばかり延命することを期待するに過ぎない現状は長年変わっていませ。
今の医療制度の問題もあるかも知れませんが
精神的なケアも完全とは言えません。しかし、がんの痛みに対する考え方は近年大きく変わりました。痛みに対するコントロールは向上しました。ペインクリニックなどが良い例です。


最近、免疫治療という言葉をよく聞くようになって来ました。今はその免疫治療法が注目されています。日本がん学会、日本がん治療学会、日本外科学会においても取り上げられてきています。がん治療の併用療法、術後の再発予防としてがん免疫治療は普通になって来ました。

2011年、ロックフェラー大学のスタインマン教授は外敵にさらされてできる獲得免疫で大きな役割を果たす樹状細胞を発見し、感染症やがんの新しい治療法に貢献した功績によりノーベル医学生理学賞を受賞しました。
ラルク・スタインマン教授は4年前に膵臓癌と診断され自らの研究成果の「樹状細胞」を用いて免疫治療を受けていました。ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった後、死去が判明しましたが、大学側は免疫治療によって延命されたと発表しました。強力な免疫力を高めるため8種類前後の療法を行い、抗がん剤も併用していました。免疫作用を高める療法は最近世界的に広がってきました。受賞によって同分野の研究が加速するとの期待は大きいのですが、一方で癌の種類や進達度によって大きく変わるとの意見もあり、免疫治療が延命に結びついたと結論づけるのは、この分野の研究への阻害になると言う意見もあります。
日本でも免疫治療は様々ありますが、ほとんど保険適応ではなく自由診療です。また早期といわれる癌の治療に第一選択で用いられることはまずありません。手術、抗がん剤、放射線治療後、思ったほどの効果がなく、末期の状態で使用されます。また再発予防のために用いられることも少なくありません。しかしながら免疫治療が一般的に行われている癌の標準的治療より有効であれば早期と言われる段階で使用してもいいと思いますが、正確な科学的根拠が解明されていないのが現状です。今後の研究に期待するところです。

ガンの治療には、通常型治療と対局をなす非通常型治療があります。これは「ガンは全身病である」という前提に立って、身体全体の体質改善を図ることを目的とした免疫治療を中心とする治療です。非通常型治療には、メスも抗ガン剤も放射線もありません。免疫力を高める食事、免疫力を高めるものの考え方(プラス思考)免疫力を高める薬剤(まだ日本では保険で認可されていないものも含む)などをとり入れ強い免疫力でガンを排除するのが免疫治療です。免疫治療を中心に患者さんの病態、症状に合わせて患者さん自身の価値観や人生観などを十分に考慮し最適な治療法を患者さんの目線に立って情報を提供していきたいと思っております。
そんな方法でガンが本当に治るかという疑問も当然出てきますが、治癒可能ながんであれば、がんは末期の状態でも治る病気です。とくにガンの治療方法は医師にとって意見がわかれる事もあります。手助けをしてくれる医師と治療法を自分で選んでください。主治医はあなたです。


決して手術、抗がん剤治療、放射線治療を否定するものではありません。しかし術後抗がん剤治療、放射線治療などをしなくても治癒する可能性もあるのですが、今の医療システムでは念の為の検査、治療が多いという事も事実です。

免疫治療を含めた混合診療に対する見解は二分してきましたが最高裁で2011年10月25日、法的に決着がつけられました。しかし複数の裁判官が法律の規定が明確でない点を指摘したり医学の進歩を迅速に保険の適応対象に取り入れるシステムを求めたりしている点をみれば今回の判決が現行保険制度にすべて賛同を示しているとは決して言えない点があり今後の課題が必要です。
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実際のガン治療の医療現場で活躍している外科医、内科医や免疫治療に携わっている医師そしてガン専門病院をはじめ多くの医療機関、医師の協力のもと最新の情報を提供したいと思っております。今話題になっている核酸活性タンパク複合体がんワクチンをはじめ、最新のがん治療の現状を患者さんの目線に立って、情報発信させていきたいと思っております。

ご協力していただける医療関係者またがん治療に関心のある方々のお問い合わせをお待ち致しております。セカンドオピニオン医療システムの新しいタイプの構築を考えております。


免疫治療最前線取材班



がん、治癒への闘い! Vol.1 肺癌編 1993年制作 <一般向け>
監修 癌研究会附属病院呼吸器外科部長 中川 健
現 がん研有明病院院長
癌研究会附属病院呼吸器外科をあますところなく取材し、検査から手術へと至る肺癌治療の全容を収録しました。当時と比べて手術は縮小手術に移行していますし、検査機器も格段の進歩を遂げましたが、基本的なことは約20年前と大きく変わっていません。実際の手術映像も収録してあります。32分の映像をすべて公開いたします。
制作 グラフィティ


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医療情報TV番組「医療ANSWER隊」の動画が26分見られます。
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先生方はご出演していただいた当時の所属、肩書きです。
外科からみたがん治療 東京女子医科大学消化器外科 主任教授 高崎 健
納得する治療を受けるために 東京慈恵会医科大学外科 講師 橋本雄幸

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がんの遺伝子検査についてを追加しました。
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