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ガンは様々な臓器に発生します。食道癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌、乳癌などそれぞれ特定の部位に発生しますのでその部位における病気だと思われがちですがそうではなく全身の病気です。全身の新陳代謝がみだれた結果、たまたまその人の弱い部分に出て来る病気です。ガンは遺伝子の突然変異によって発生しますが、ガンはたった1個の正常細胞が、無限に増殖しガン細胞に変わるところからはじまります。正常細胞は分裂の回数が決まっていますが、ガン細胞は無限に増えます。そこが正常細胞とガン細胞の決定的な違いです。人間の体の中の細胞では40歳を過ぎると毎日5,000個以上のガン細胞が毎日発生していると考えられています。年をとるにつれて変異をおこした遺伝子が正常細胞の中に蓄積され変遺伝子がある一定数たまると発ガンするというメカニズムが身体の中にあるからです。それを人間のリンパ球がガン細胞を抑制してガン化をおさえているということが最近の研究ではっきりわかってきました。このことは免疫療法、基礎医学の分野では以前からガン細胞が発生、消滅を繰り返していることは当然のこととして考えられていました。
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<ガンはどうして起るか>
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たった1個のがん細胞は10年から20年あるいはそれ以上の長い年月かけて何段階にも変化して悪性のがんは生命を脅かすまで成長するのですが、1個のがん細胞は30回の分裂で約1cmの塊で1g40回の分裂で約10cmの塊で1㎏の大きさに成長します。1個のがん細胞から分裂がはじまって30回目あたりでまでの増殖過程は最新の画像診断機器を使っても人間の目はまだ異常としてとらえることはできません。大きさが1mmのガン細胞の塊は約1,000万個です。早期発見といわれている1cm位の大きさではガン細胞の塊は約1億個です。仮に10cm大の大きさのガン巣が人間の生命を脅かす大きさとして、ガンの寿命としては4分の3を経過した状態でしか早期発見は出来ないのが現状です。
40回分裂して1㎏の大きさですから、分裂が30回目以降でないと発見できないのです。このことは、早期であっても細胞レベルでは30回目以降の分裂ですからはたしてその時点で本当に早期と言えるのか疑問に思えますが。
がん細胞の分裂のスビートは必ずしも一様ではなく、がん細胞の分裂は最初のうちは早く途中からスビードダウン(常に倍々に増えるわけでは決してないのですが)することも知られています。
1個のがん細胞の大きさは約10ミクロン(1ミリの百分の1)1個のがん細胞が分裂(単純に2分裂)を10回くりかえすとがん細胞の数は約千倍、大きさは100ミクロンになります。どの臓器でも、大きさが10センチにもなると、年齢、性別に関係なく自覚症状も出てきますし、生命に危険を脅かします。当然ですがそれ以前の段階でもがんは全身のあらゆる臓器、組織に発生するので、それぞれの機能や局所の変化として個々に症状をあらわします。
すでに遠隔転移、多発転移している場合もあります。しかしそこまでがん細胞が大きくなるには、がん細胞が分裂をかさねていくあいだには、死滅するがん細胞もありますが1個のがん細胞が分裂(単純に2分裂)を40回分裂くりかえすだけで10センチ程度になります。今の医学は早期と呼ばれるがんが進行してその延長線上に進行がんがあると普通考えますが、しかし早期がん(5mm以下の超早期がんなど)はいつまでたっても早期がんで、手術で切除、摘出しなくても、そのうち自然に無くなっていくという考えも根強く残っています。このことは、人体に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除するように体の免疫が様々な機構によってがん細胞の成長を抑えていると考えることも自然に出来ます。
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生体の免疫系というのはガン細胞をいつも監視していてガン抗原が発生すると異物と認識してそれを抑え込む働きをしています。ですから通常、健康な人には細胞レベルは別としてガンが発生しません。生体の免疫監視機構によってガンの発生を防いでいるのです。生体の免疫監視機構なんらかの原因で破壊するとガンサイ細胞が増殖してしまうのです。ガン細胞が大きくなっていく過程は複雑ですが、発ガンイニシエーター(正常な細胞のがん化を引き起こす原因となる発がん物質や要因)と発ガンプロモーター(がん細胞を促進する物質や要因)との関係があります。人間をとりまく生活環境の悪化、食生活の変化(動物性たんぱく質と脂質の過剰摂取)過度に体を動かすことによって発生する活性酸素、さらに人間社会の複雑化に伴うストレス(免疫力がさがります)などがあります。人間が本来持っている免疫力がしっかり働いていればガン細胞は生体の中の異物として増殖する前に消滅してしまいます。
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細胞膜を傷つける原因の一つに活性酸素があげられます。生体の正常な細胞を酸性化させます。細胞膜が傷つければ細胞の中にナトリウムが入ってカリウムが細胞の外に出ていきます。重大な電解質の交換が行われ遺伝子を傷つける誘因になります。細胞にダメージを与える活性酸素とは酸素がイオン化してプラスイオンになることで生じます。
健全な肉体を維持していく為にタンパク質を作るのに必要なアミノ酸やビタミンを十分に摂取していても老化や病気は起こってしまいます。それは生命維持に必要なタンパク質ですが、タンパク質を作る過程において活性酸素が発生しているのからです。活性酸素はエネルギーを作る過程で発生します。身体を維持する為にブドウ糖や脂肪酸を消化しますが、その時に大量の酸素を使います。そのうち約2〜3%が活性酸素になってしまいます。酸化させる力が強いほど活性が強い酸素という事になります。鉄がさびるのと同じように体内のたんぱく質、脂質も活性酸素で酸化します。活性酸素によって酸化が進むと細胞は正常な状態ではなくなります。細胞は代謝を繰り返して常につくり変えられています。DNAの働きにより分裂し増殖していきます。しかし正常な細胞でも一定の分裂の回数が決まっています。一般的に50数回です。その分裂の回数を決めているのは染色体の末端部にあるテロメアと呼ばれる物質です。細胞が分裂する度に少しづつ短くなります。テロメアがなくなった時点でその細胞は分裂をしなくなります。がん細胞にはこのテロメア数を増やす性質があります。がん細胞は活性酸素によってDNAがダメージを受けると細胞が分裂してもテロメアの数が減らない為、がん細胞は増殖しつづけます。活性酸素に正常細胞が刺激される最初の段階ではがん抑制遺伝子が働き修復されるので目に見える形での大きながんにはなりません。DNAが修復されて正常細胞に戻るからです。がん抑制遺伝子の代表的なものにp53遺伝子があります。身体の中では正常細胞が毎日数千個がん化されますが、抑制遺伝子によって抑制されているのです。
活性酸素はいったんバランスが崩れ過剰になると細胞の老化やさまざまな病気を引き起こします。体内で大量に発生した活性酸素はガンのほか脳や血管系の病気、心臓病などの原因になります。活性酸素が増える原因として生活環境の惡化、地球の温暖化、水、ビタミン、ミネラルの変化、人間社会の複雑化に伴うストレス社会などがあげられます。
活性酸素が増大すればがん遺伝子の活性化や様々な病気の発病抑制遺伝子の機能低下をもたらします。これが生体を阻害する本当の意味での酸化ストレスとなります。これらの酸化ストレスは最終的にはDNA構造にダメージを与え、細胞の機能を阻害します。それに対してマイナスイオンが細胞の新陳代謝を活性化させるというデータがあります。
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抗原抗体反応を起こしてリンフォカインを出して
ガン細胞を攻撃しているイメージ
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「抗原抗体反応」というのは体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたとき、それを免疫細胞が異物として認識し無毒化する反応です。
例えばインフルエンザ、いま感染拡大している新型インフルエンザも同じですがインフルエンザのウイルス(抗原)に感染するとBリンパ球(免疫細胞)が免疫グロブリン(抗体)を作ってインフルエンザウイルスの抗原を異物として認識し、付着し、無毒化します。その様子はよくカギと鍵穴に例えられます。鍵穴は特定のカギにしか反応しません。特定のインフルエンザウイルスに反応する抗体は、特定のインフルエンザウイルスにしか反応しません。この免疫システムによって一度感染したウイルスに対しては、免疫細胞が即座に異物と認識して無毒化します。もし感染しても症状が出るほどウイルスが増殖することはなく身体を防御します。ところがインフルエンザに一度かかっても再びかかることがあります。これはどういうことかというとインフルエンザウイルスは毎年少しずつ形を変えて流行しますから少しでも形が変わった場合「抗原抗体反応」ができないのです。
ガン細胞を消滅させる免疫細胞の主役はTリンパ球とBリンパ球です。二つのリンパ球は骨髄で生まれますがBリンパ球はそのままガン細胞のところに行きTリンパ球はいったん胸腺で何が異物で異物ではないかを識別する能力をつけます。
Tリンパ球は3種類に分けられます。ヘルパーT細胞・キラーT細胞・サブレッサーT細胞です。ヘルパーT細胞から放出されるインターロイキン2でキラーT細胞は活性化されガン細胞に関してはリンホカイン(生体物質)を出してガン細胞を消滅させます。
<免疫細胞とガン細胞の闘い>
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NK細胞はリンパ球の一種ですが大きな特徴があります。複雑な情報伝達がなくても、独自の判断でガン細胞を見つけ出し攻撃することができるのです。同じリンパ球のTリンパ球やBリンパ球よりも特にガン細胞に対する反応が敏感でガン細胞を発見するとすぐに結合しガン細胞の中にグラニールと呼ばれる毒素を入れます。この毒素が入ってくるとガン細胞は5分以内に死滅します。ガン細胞のレセプター(受容体)にNK細胞のレセプター(受容体)が結合することがとても重要なことですが、逆にNK細胞の数が多くても、その活性が低ければ逆にガン細胞に取り込まれてしまいます。NK細胞の活性値が上昇している状態であればガン細胞の異常な増殖はかなり抑えられます。
免疫細胞とガン細胞の闘いなのです。
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ガン細胞が他臓器に転移しなければ死にむすびつくことはありません。ガンとうまく共存できる状態であればそれほど怖い存在ではありません。ところがそのバランスが崩れるとガン細胞、自らが増殖していくために血管まで作ってしまいます。ガン細胞の増殖するスピードは免疫力(NK細胞の活性値)が低下している人ではきわめて早いということはよく知られています。
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